Apps調査隊の三谷です。
今回はGmailの管理者向けメールログ検索機能について調査していきたいと思います。
皆さんは『メールが届かない』や『メールが文字化けしている』、『メールの添付ファイルが壊れている』等といったメールについてのトラブルに遭遇したことはございませんか?
このようなトラブルが起きた時にはメールサーバ側の調査をしなくてはならない場合が多々あり、『メールサーバーが自社設備ではない』とか『自社設備であっても技術者がいないとログが出せない』等といった問題が発生する場合がよくあります。
しかし、Gmailではこれらのトラブルが発生した場合にG Suite管理者が以下の方法で簡単にメールログを検索し、原因を調査することができます。
管理コンソールから[レポート]⇒[監査]⇒[メールログ検索]の順にアクセスします。
[レポート]が表示されていない場合は、画面下部の[その他の設定]をクリックします。
条件を指定して[検索]をクリックします。検索結果が表示されるまでに1~2分ほどかかることがあります(場合によっては1時間ほどかかることもあります)
■指定可能な条件
・期間
プルダウンリストかカレンダーから選択します。期間の上限は過去30日間までです。
期間指定で日付に加えて時刻も指定するには、メール検索対象期間の開始時刻と終了
時刻を入力します。時刻は、検索に使っているパソコンのタイムゾーンに基づいて
表示されます。
・送信者/宛先(省略可)
送信者や受信者のメールアドレス(又はメールアドレスの一部)を入力します。
※グループメールアドレスに送信されたメールを検索する場合は、受信者のアドレス
ではなくメッセージIDで検索するようにして下さい。
・送信者のIP/受信者のIP(省略可)
送信者や受信者のIPアドレスを入力します。正しいIPアドレスを入力して下さい。
誤ったIPアドレスを入力するとリクエストは失敗します。
・件名
メールのタイトル(又はタイトルの一部)を入力します。
・メッセージID
メールヘッダーにあるメール固有のIDを入力します。
日付や時刻を同時に指定した場合、日付や時刻よりもメッセージIDが優先され、
指定期間外のメールであっても検索結果として返されます。
•検索結果の上限は1,000件です。
•検索結果が複数のページにわたる場合は、メールの一覧の上部や下部にある矢印を使用して、ページを切り替えることができます。
•件名(またはメッセージ ID)をクリックすると、メールの詳細情報(配信ルートや配信ステータスなど)が表示されます。
検索結果をCSVファイルとしてダウンロードする場合や、Googleスプレッドシートに書き出す場合は、ページ上部にあるダウンロードアイコンをクリックします。
•検索結果が書出し可能なデータでない場合、ダウンロードアイコンは表示されません
•検索結果に膨大な数のメールが含まれる場合、ダウンロードファイルの作成に時間がかかることがあります。
•CSVファイルやスプレッドシートには、検索結果に含まれるすべてのメールの配信ステップが表示されます。
そのため、CSVファイルやスプレッドシートに含まれるデータの行数は、検索結果の実際の件数よりも多くなります。
•CSVファイルやスプレッドシートに含まれるデータの上限は1,000件分となります。
(検索結果の上限と同様です)
メールのトラブルについては対応が難しい場合も多く、管理者の頭を悩ませる要因にもなり得ます。このメール管理機能を利用することで少しでもトラブル解決に役に立てば幸いです。