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2016年12月7日

【Apps調査隊】管理コンソールでカスタムユーザー属性を作成

Apps調査隊の横溝です。

今回の調査は、管理者向け機能についてです。管理者の皆様は、G Suiteのユーザーアカウント情報をどのように管理されていますでしょうか。G Suiteで管理を行っていたり、別システムでユーザー情報を持たれている場合は、Google Cloud Directory Sync(LDAPサーバ連携)を活用されたりもしているかと思われます。


G Suiteだけでユーザーアカウント管理を行っている場合は、基本情報、連絡先情報、従業員の詳細といった基本的な項目が設定できますが、実際に運用されているとこれだけの設定項目では少し足りないかなと思われている方もいらっしゃるのではないのでしょうか。


いままでもこれらの設定項目以外を追加することはできましたが、プログラム開発が必要になっていました。今回のリリースにより、プログラム開発がなくても管理者の方は、簡単に設定項目の追加を行うことができるようになります。


管理者の設定から見ていきましょう。
まず、ユーザーカテゴリの枠組みを作成していきます。
「管理コンソール」から「ユーザー」を起動します。




「ユーザー属性を管理」をクリックします。




ユーザー属性画面が立ち上がります。予め設定されているデフォルトカテゴリ(基本情報、連絡先情報、従業員の詳細)とこれから設定するカスタムカテゴリが表示されていますので、「カスタムカテゴリを追加」をクリックして設定していきます。


カスタムカテゴリでは、カスタムカテゴリ名、属性名、タイプ、複数の値、限定公開の設定を行ないます。
複数の値を設定するときは、1つ属性名に対して最大で5つ情報が設定できます。
限定公開を「はい」にしたときには、同じ組織に属するユーザーに情報を公開することができます。



限定公開はカスタムユーザー属性だけ設定することができます。デフォルトカテゴリ(基本情報、連絡先情報、従業員の詳細)は、すべて公開情報となります。今回は、限定公開として次のように作成してみました。


これでユーザーカテゴリの枠組みが設定できました。
次にデータを作成していきます。「ユーザー」から対象者ユーザーのアカウントから設定します。アカウントには先ほど作成したユーザーカテゴリが表示されています。編集から次のようにデータセットしました。


これで設定は完了です。検証時は、反映されるまで少し時間がかかりましたが、
一般ユーザーからコンタクト機能で確認してみると、同じ組織に所属しているユーザーにだけ限定公開情報が表示されていることがわかりました。
組織単位で公開するケースは数多くあると思います。限定公開でユーザー属性を作成できるというのは、とてもよい設定方法だと感じました。