今年4月に新しいGmailがリリースされ、8月には自動返信(スマートリプライ)やスヌーズなど、 Inboxの一部機能が Gmail に追加されました。今後、GoogleのメールアプリケーションがGmailに一本化され、Inboxは 2019年3月末でサポートを終了することとなります。
今回は、InboxユーザーがGmailへ移行できる為「Inbox の機能をGmailで使用する方法」をご案内致します。
(ご参考)
Gmail の新機能について
https://support.google.com/a/answer/7684334?hl=ja
(目次)
-Gmailで使用できるInboxの機能
-Gmailで使用できないInboxの機能
-iOS/AndroidのInboxアプリ
-まとめ
【Gmailで使用できるInboxの機能】
◆Inboxのスヌーズ機能受信メールを指定した日時に再度通知させる機能です。
待ち合わせ時間や場所などアポイントのメールなどを指定した時間にスヌーズ設定することができます。⇨新しいGmailでも時計マークをクリックしてメールをスヌーズすることができます。
◆Inboxのフォローアップ(自動提案)機能とNudging機能
・フォローアップ(自動提案)機能:送信済みメールのうち、対応が必要な可能性のあるメールが受信トレイの上部に表示されます。
・Nudging機能:Gmailがユーザーにとって重要と判断した送信メッセージに対して、一定期間ユーザーが応答しないと、例えば「3日前に送信しました。フォローアップしますか?」など、対応を促す機能です。
新しいGmailでも、アクションの提案としてこの2つの機能を使用できます。
受信トレイの上部に返信またはフォローアップが必要なメールの候補として過去のメールが表示されます。
デフォルトで [フォローアップするメールを提案] はオンになっています。
◆Inboxのスマートリプライ機能
受信メールの内容に基づいて、メールの返信例を3つ、レコメンドしてくれる機能です。ワンクリックで簡単にメールに返信ができます。
⇨Gmailでも同じ機能が利用できます。
(※機能をオフにする場合は、 [設定] > [スマートリプライ] > [スマートリプライ をオフにする]を選択します。)
【Gmailで使用できないInboxの機能】
◆Inboxのリマインダ機能ToDoアプリのようにアプリ内でToDoを設定しタスク管理を行う事が出来ます。
例えば、明日「発送作業」というリマインダを設定すると、 設定したリマインダはメールボックスの中にメールと同じようにに残ります。
スヌーズをかける事で再通知も可能です。 その為、リマインド通知を自分宛にメールする必要はありません。
完了をすることで、受信トレイから非表示にできます。リマインダーの一覧から、完了未完了のりマインドを参照できます。(Keepで作成されたリマインドも表示されます。)
⇨新しいGmailには、Inboxのような「リマインド機能」はありませんが、メモアプリである「Google Keep」や、タスク管理アプリの「ToDo リスト」で代替が可能です。
Web版の新しいGmail画面右端に「Google カレンダー」「Google Keep」や「ToDo リスト」のリンクアイコンが表示されています。Gmail上から直接、Keep にメモを、ToDoにタスクを書き込むことが可能です。
《Google Keepで使用してリマインドをかける》
リマインドをかけたいメールを開いた状態で「Google Keep」の新規作成をクリックすると、自動でメールのリンクが自動で挿入されます。そのメモに必要事項を記入します。
設定したリマンドは、カレンダーやGoogle Keepの通知機能でデバイス
(スマートウォッチやパソコンなど)に通知(表示)させることができます。
カレンダー上でリマインドを完了できます ⇨「完了とする」をクリック
完了済みのリマインドはクロスアウトされて表示されます。
完了済みリマインド一覧は、Google Keepで参照することができます。
メールからタスクを作成するには、新しいGmailを開いた状態で「ToDo リスト」ウィンドウにメールをドラッグします。
タスクにメールのリンクが自動追加され、メールの件名が、タスク名になります。
期限を追加します。
作成したタスクはーはGoogle カレンダー上にも表示されます。
カレンダー上部にリスト表示されます。
カレンダーからタスクを完了できます。完了したタスクはクロスアウトされます。
左のToDoタスクからマイタスクを編集できます。
期日超過のタスクは赤色のアイコンで表示されます。
期日超過のタスクは赤色のアイコンで表示されます。
※ToDoリストは、Google Keep のように、細かい時間指定での通知はできませんが、モバイル端末でも各 OS 毎に専用アプリをインストールすることで、設定した期限を知らせる通知を行えます。
- ToDo リスト
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.tasks&hl=ja
- Google ToDo
https://itunes.apple.com/jp/app/google-todo/id1353634006#?platform=iphone
例えば、iOSの場合、設定 > 通知から
どうしても、時間指定での通知を行いたい場合は、カレンダーに予定として追加するか、
以下リマインダーなどを利用します。
Google カレンダーを開いた状態で、右端のToDo アプリを開きタスクを表示します。
カレンダーで新規予定作成から、リマインダ−をクリックします。
タスクをコピー&ペーストするか、新たに内容を記入します。
日時・時刻を選択し保存します。
※過去に、Inoboxで設定したリマインドは標準機能として「Google Keep」 や「ToDoリスト」へ、一括移行することはできません。
1件ずつコピー&ペーストで対応するしかありません。
◆Inboxの自動分類
「新着」「トラベル」「ソーシャル」など7つのカテゴリ別に分類し表示できます。 同じ種類のメールを分類別で確認できます。
メールをカテゴリ別に分類するだけでなく、 関連する情報をまとめて表示できます。
例えば、 「トラベル」ではフライトの予約メールやフライト時間などの情報を自動的にまとめて表示します。また、Googleカレンダーに自動で予定を反映できるので、メール検索で旅行の日程を確認する必要がありません。
⇨Gmailには自動分類機能はありませんが、
Gmailのデフォルトタブをinboxのカテゴリと同じ様に整理できます。
設定 > 受信トレイの設定 > 有効にするタブを選択
から該当するタブ:「ソーシャル」「プロモーション」「フォーラム」を選択します。
それぞれのタブにメールが振り分けられます。
◆ハイライト
優先度の高いメールを最初に表示します。
メールの相手と、その相手にメールを送信する頻度の高いメールがハイライトに表示されます。ハイライトに表示されるメールの条件としては、開封、返信したメール普段読むメールに含まれるキーワードになります。
⇨この機能はGmailにはありませんが、
フィルターでラベル付けを行い、メールを振り分けます。
◆低優先度読む可能性が低いメールは、自動的に[低優先度] ラベルに表示されます。 Gmail の受信トレイで [優先トレイ] または [重要なメールを先頭] を使用していた場合は、 [低優先度] が分類済みのラベルとしてデフォルトで受信トレイに表示されます。
⇨この機能はGmailにはありませんが、
フィルターでラベル付けを行い、メールを振り分けます。
2019年3月にInboxのサービスは終了します。既にダウンロード済みのInboxアプリの使用は継続できるとは思いますが、アップデートやバグ修正などは行われなくなります。
サービス終了までにGmailへの移行をおすすめします。
InboxとGmail アプリはそれぞれ別のアプリケーションです。
通知はどちらかをオフにしていれば、2重で通知が届くことはないので、同時使用をしても問題はありません。
まずは、Gmailアプリをダウンロードし、Gmailアプリでの利用が問題なく行われるようになりましたら、Inboxをアンインストールします。
今回、改めてInboxとGmailを比較しましたが、 Inboxはメールアプリケーションとしてだけではなく、メールをタスクとしてとらえ、Inbox内でタスク管理を行う事ができます。
一方、Gmailは(今のところ)Keep やToDoリスト、カレンダーなどのアプリケーションと連携をして活用する必要があり、受信トレイにメールが溜まらないように、ラベル分け(フォルダ分け)など整理をする為の、ひと手間も必要となります。
「新着」「トラベル」「ソーシャル」など7つのカテゴリ別に分類し表示できます。 同じ種類のメールを分類別で確認できます。
メールをカテゴリ別に分類するだけでなく、 関連する情報をまとめて表示できます。
例えば、 「トラベル」ではフライトの予約メールやフライト時間などの情報を自動的にまとめて表示します。また、Googleカレンダーに自動で予定を反映できるので、メール検索で旅行の日程を確認する必要がありません。
⇨Gmailには自動分類機能はありませんが、
Gmailのデフォルトタブをinboxのカテゴリと同じ様に整理できます。
設定 > 受信トレイの設定 > 有効にするタブを選択
から該当するタブ:「ソーシャル」「プロモーション」「フォーラム」を選択します。
それぞれのタブにメールが振り分けられます。
◆ハイライト
優先度の高いメールを最初に表示します。
メールの相手と、その相手にメールを送信する頻度の高いメールがハイライトに表示されます。ハイライトに表示されるメールの条件としては、開封、返信したメール普段読むメールに含まれるキーワードになります。
⇨この機能はGmailにはありませんが、
フィルターでラベル付けを行い、メールを振り分けます。
◆低優先度読む可能性が低いメールは、自動的に[低優先度] ラベルに表示されます。 Gmail の受信トレイで [優先トレイ] または [重要なメールを先頭] を使用していた場合は、 [低優先度] が分類済みのラベルとしてデフォルトで受信トレイに表示されます。
⇨この機能はGmailにはありませんが、
フィルターでラベル付けを行い、メールを振り分けます。
【iOS/AndroidアプリのInbox】
2019年3月にInboxのサービスは終了します。既にダウンロード済みのInboxアプリの使用は継続できるとは思いますが、アップデートやバグ修正などは行われなくなります。
サービス終了までにGmailへの移行をおすすめします。
InboxとGmail アプリはそれぞれ別のアプリケーションです。
通知はどちらかをオフにしていれば、2重で通知が届くことはないので、同時使用をしても問題はありません。
まずは、Gmailアプリをダウンロードし、Gmailアプリでの利用が問題なく行われるようになりましたら、Inboxをアンインストールします。
【まとめ】
今回、改めてInboxとGmailを比較しましたが、 Inboxはメールアプリケーションとしてだけではなく、メールをタスクとしてとらえ、Inbox内でタスク管理を行う事ができます。
一方、Gmailは(今のところ)Keep やToDoリスト、カレンダーなどのアプリケーションと連携をして活用する必要があり、受信トレイにメールが溜まらないように、ラベル分け(フォルダ分け)など整理をする為の、ひと手間も必要となります。
ですが、「Google Cloud Next 2018 Tokyo」で発表されたました「スマートコンポーズの機能」のような新機能も今後は追加され、改良されていくようです。
AIを活用したアシスト機能による業務効率化や、1つのアプリケーション上でメール、タスク管理、メモをとるなど複数の業務をスムーズに行えるように、Gmail のさらなる進化に期待をしています。
※「スマートコンポーズの機能」
メールで単語を入力した段階で人口知能が文脈を解析し、その後に入力されるであろう文章を予測し提案してくれる機能です。(現在は英語版のみ)