このブログを検索

2018年7月31日

【Apps調査隊】チームドライブの「保護機能と管理機能」を調査せよ 《移行編》

Apps調査隊の小林です。

 前回の《基本編》に続きまして、チームドライブの「保護機能と管理機能」《移行編》をご紹介します。

実際にファイルサーバーからチームドライブへ移行するにあたって気をつける点などをまとめました。

【はじめに】

 おさらいですが、チームドライブはG Suite Business以上で利用が可能です。 以下の通りG Suiteの各エディションによって違いがあります。

 ・G Suite Basic…チームドライブ使用不可/容量制限あり(15GB)
・G Suite Business…チームドライブ使用可/容量制限なし
・G Suite Enterprice…チームドライブ使用可/容量制限なし

 チームドライブの特徴としては、
 ・オーナーは個人ではなくチームドライブ自身に紐づきます
 ・チームドライブに属するユーザーは同一階層フォルダを閲覧できる(マイドライブは共通して参照できる階層構造はありません)
 ・「編集」権限を持つユーザーもしくはグループはファイルの削除や移動ができません ・フォルダレベルでは他社に共有できない(ファイル個別では可)

まず、 ファイルサーバーからチームドライブへ移行する前に、いきなり移行するのではなく、ユーザーには「チームドライブの操作」に慣れていただくとスムーズに移行ができるかもしれません。
 ・ブラウザ(Chrome)でファイル操作
 ・排他制御でない操作である点(ファイルサーバでは先にファイルを開いたユーザーがファイルの編集権があり、後から編集しようとしたユーザーはサーバ上のファイルを編集不可ですが、チームドライブはダウンロードとアップロードであるため、後から編集した版が上書きされます。)
 ・ファイルサーバーとは権限設定が異なる点

 【移行手順として】

 1. ファイルサーバーのフォルダ構成を確認し、権限ごとのチームドライブを設定、どのユーザー(グループ)が、どのファイルにアクセスできるか洗い出します

 2. ユーザー(グループ)に対して権限を確認します(各ファイルに対してファイル移動の可否や、チームドライブ新規作成の可否など)

2-1. チームドライブに対する権限を確認します

 2-2.チームドライブの各メンバー(グループ)に対する権限を確認します


 2-3.G Suiteドメインの各組織に対する権限を確認します

 3. 2を基に、Googleグループとしてまとめられるユーザーをそれぞれのグループにまとめます(営業部グループ、役職グループなど)



 4. チームドライブを作成します

 5.  2と3でリストアップしたアクセス権を各ユーザー(グループ)に付与します


 【例として】

 1.まず、移行前に移行元のフォルダ構成を確認
  以下の様な構成のフォルダがあるとします




 2. 各ユーザーのフォルダ(ファイル)に対する権限を確認します




 3. 権限ごとのグループを作成します(なければ) 人事部グループ、営業部グループ、各部門部長グループなどを作成



 4. チームドライブを作成します

   4-1.人事部「部門外秘」フォルダ ⇨ チームドライブ:【人事部】部門外秘 に置き換えます
  
   【人事部】部門外秘 に対する各ユーザーの権限を確認します




   1)チームドライブ:【人事部】部門外秘 を作成



   2)【人事部】部門外秘 の[人事部]に編集権限を付与、[人事部部長]のみにすべての権限を付与

  これで、
  ・[人事部]は編集できるが、ファイルの移動や削除はできません
  ・[人事部部長]はすべての権限を付与されているのでファイルの移動や削除は可能です

    3)チームドライブの詳細設定:「チームドライブのメンバー以外のユーザーが、チームドライブ内のファイルにアクセスできないようにうにする」を選択します


   これで人事部以外のメンバーが「部門外秘」にアクセスできなくなります 


    4-2. 人事部の「社外秘」フォルダ ⇨ チームドライブ:【人事部】社外秘へ移行します


   【人事部】社外秘 に対する各ユーザーの権限を確認します


     1)チームドライブ:【人事部】社外秘 を作成




     2)【人事部】社外秘の[人事部]に編集権を付与し、[営業部]に閲覧権限を付与


  これで、
   ・[人事部部長]はすべての権限を付与されているのでファイルの移動や削除は可能です 
   ・[人事部]は編集できるが、ファイルの移動や削除はできません
   ・[営業部]は閲覧のみできます

     ※必要であれば、管理者は「すべての権限があるメンバーによるチームドライブ設定を変更できないようにする」にチェックをいれます

  これで、
    [人事部部長]はすべての権限はあるが、チームドライブの設定変更ができなくなります


     4-3. チームドライブを作成します 人事部の「公開」フォルダ ⇨ チームドライブ:【全部門】公開へ移行します

   【全部門】公開 に対する各ユーザーの権限を確認します



     1)チームドライブ:【全部門】公開 を作成し各部門のフォルダを作成




     2)【全部門】公開 の[各部門 部長グループ]にすべての権限を付与し、【全部門】公開 の[人事部]と[営業部]に編集の権限を付与
   

  これで、
    [営業部]と[人事部]は、編集できるが、ファイルの移動や削除はできません


     4-4. チームドライブを作成します 人事部の「機密」フォルダ ⇨ チームドライブ:【人事部】機密へ移行します

   【人事部】機密 に対する各ユーザーの権限を確認します


     1)チームドライブ:【人事部】機密 を作成




     2)【人事部】機密の[人事部長]にすべての権限を付与し、[各部門部長グループ]に閲覧権限を付与します



     3)チームドライブの詳細設定:「チームドライブのメンバー以外のユーザーが、チームドライブ内のファイルにアクセスできないようにうにする」にチェックをいれる




  これで、
    [人事部部長]と[各部門部長グループ]以外は、このチームドライブにアクセスできなくなります


以上のように、ファイルサーバーの操作に慣れた方には権限設定など、戸惑う事があるかもしれません。ですが、マルチデバイス対応や共同編集、ローカルディスク容量の保管や運用管理の簡易化など、クラウド化=チームドライブにするメリットもたくさんあります。全てのファイルをすぐに移行するのではなく、段階的に移行を考えてもよいのではないかと思います。

チームドライブ利用の詳細は「チームドライブスタートガイド」をご参照ください

2018年7月17日

【Apps調査隊】チームドライブの「保護機能と管理機能」調査せよ 《基本編》

Apps調査隊の小林です。
先月、チームドライブの機能に「保護機能と管理機能」が追加されました。

公式アップデートブログより(2018年6月13日)
https://gsuiteupdates-ja.googleblog.com/2018/06/blog-post_13.html


チームドライブの「保護機能と管理機能」について《基本編》と《移行編》に分けて紹介します。

今回は《基本編》として、チームドライブの特徴やマイドライブとの相違点なども含め、新機能の概要を紹介を致します!

目次

1)チームドライブとは

2)チームドライブとマイドライブの違い

3)孤立問題をチームドライブで解決

4)ファイルサーバーをチームドライブに移行する際の注意

5)保護機能と管理機能

1)チームドライブとは



・チームドライブは、同じプロジェクトのチームメンバー同士で共有するファイルを保存するためのスペースです。

・チームドライブ内のファイルは個人ではなくチームに属します。・チームドライブごとに管理者がフルコントロールできます。

・G Suite Enterprise、G Suite Business、 G Suite for Educationで、チームドライブを利用できます。

例)支店毎などでチーム作成し、それぞれのフォルダやファイルを管理できます。








・詳細は以下ラーニングセンターをご参照ください。
https://gsuite.google.jp/learning-center/products/drive/get-started-team-drive/#!/

・チームドライブの管理:Vault for Driveを利用できます。容量、期間なしにアーカイブを永遠に保持できるので、ファイルサーバーのバックアップが不要になります。またユーザーが消したファイルも管理者側で、閲覧や復元が可能です。

・チームドライブの管理:Vault for Driveで、企業のポリシーにあった管理が可能になります。チームドライブにあげるだけで、管理者側で操作できるようになり、個別に消去する必要がなくなります。

例)特定のチームドライブのファイルを3ヶ月ごとに消去することも可能です

2)チームドライブとマイドライブの違い


◆ファイル、フォルダの所属先

マイドライブ:ファイル・フォルダは「ユーザーアカウント」に紐づき、「個人ドライブ」に属します。ファイルやフォルダの作成者が「オーナー」として所有します。

チームドライブ:チームのファイルやフォルダは「共有サーバー」に属します。チームドライブ内のファイルやフォルダは「チーム、部署、会社」が所有します。


◆共有権限について

マイドライブ

・ファイル作成者がオーナーになります
・オーナーのドライブ容量を消費します
・共有された他ユーザのドライブ容量は消費しません
・オーナー自身しか、別ユーザーにオーナー権を譲渡できません(同一ドメイン内のユーザにのみ可能)
・オーナーのGoogleアカウントを削除すると、ファイルは消滅します
・ファイル、フォルダに対して共有権限・保護をかける事ができます



チームドライブ
・チームドライブの作成者問わず、チームドライブ自体がオーナーになります
・チームドライブのメンバーは、全てのファイルとフォルダの所有権を共有します
・組織全体のドライブ容量を消費します(チームドライはBusiness以上(5名以上で容量無制限)から利用できるので、容量の心配ないかと思います。)
・各ユーザのドライブ容量は消費されません
・チームドライブのメンバーに対して共有権限をかけることができます
・ファイル対して共有権限をかけることができます
フォルダに対しては共有権限かけられません。

3)孤立問題をチームドライブで解決!

チームドライブ内のファイルは全てチームドライブが所有するため、ファイル作成者のGoogleアカウントを削除しても、ファイル作成者がチームドライブに保存したファイルはすべて残ります。

また、チームドライブなら、ファイルの移動をユーザーに対して制限できるので、ファイルを予期しない場所に移動してしまうというような事も起こりません。

例えば以下のような事態を防ぐことができます。

・マイドライブで複数とフォルダー/ファイルを共有中、うっかりファイル/フォルダーを移動させてしまい、他の共有ユーザーからはファイルが見えなくなってしまった。

・G Suiteを利用している組織のユーザーが辞めることになった際に、譲渡をせずにアカウントを削除し、共有していたファイルやGASなどが使用できなくなった。

・孤立問題については、「Apps調査隊の2017年6月の記事:Google ドライブでの孤立状態について調査せよー実践編ー」ご参照ください。
http://www.njccloud.jp/blog/12759.html

4)ファイルサーバをチームドライブへ移行する際の注意

ファイルサーバをチームドライブへ移行したいとお考えの方もいらっしゃるかと思います。一般的なファイルサーバ感覚で運用を変えずそのまま移行するのは難しいですが、チームドライブを理解した上で、運用を工夫すれば代替は可能かと思われます。そこで、移行の際の注意点を紹介いたします。

◆ファイルサーバとの違い

1)チームドライブは、ブラウザ(Chrome)上で操作する「クラウドストレージ」です。

2)Google ドライブ(チームドライブを含む)はブラウザ上での、排他制御になります。例えば、Googleドライブのドキュメント形式以外の場合に、後から編集しアップロ−ドされたバージョンが最新版として保存されます。

3)上記に加えGoogleチームドライブで共同編集を永続的に行うのであれば、同時編集と保存が可能なGoogleドライブのドキュメント形式に移行した上で行うことが推奨されます。

Windows やMacユーザーは、*GoogleFileStreamをインストールし、チームドライブのファイルを操作することも可能です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *GoogleFileStreamは、G Suiteアカウントで利用できるアプリです。 ・ファイルを開く際に、オンデマンドでダウンロードします。 ・指定フォルダのみオフライン用に同期可能です。 ・マイドライブおよびチームドライブにアクセスできます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◆ファイル、フォルダ管理について ファイルサーバーではフォルダ毎にアクセス権を設定できます。


チームドライブは ①チーム全体に対してのユーザーの共有設定ができます。フォルダに対しては共有の設定はできません。 ③内部のファイル1個ずつに対してユーザーの共有設定ができます



例①)「OP部」というチームドライブ全体に対しての各ユーザーの共有設定を行えます。



例②)チームドライブ「OP部」>フォルダ「日報4月」は共有できません




例③)チームドライブ「Team A 共有」>フォルダ「4月日報」>ファイル「日報20180425」は共有できます

新規に追加(共有)したユーザーDに対して共有権限の設定も可能です




◆ユーザーに対する共有権限について

チームドライブのユーザーに付与できる権限は以下の4種類になります。

・すべての権限(デフォルト):メンバーの管理、すべてのファイルのアップロー ド、編集、削除
・編集権限:すべてのファイルの編集と、新しいファイルのアップロードを行えます
・コメント権限:すべてのファイルにコメントできます
・閲覧権限:すべてのファイルを表示できます

「編集権限」以下ではファイルの削除や移動ができません!
ドライブ ファイル ストリーム経由でアクセスしている場合、「編集権限」では閲覧しかできません!
※共有フォルダ代わりに利用したい場合は、メンバーに「すべて」権限を与えるしかありません

◆チームドライブへの保存ファイル数について
・1チームドライブにつき40万アイテム(ファイル)、フォルダ20階層までです。
・利用しているファイルサーバーの共有フォルダのファイルが1000万ファイルなどの場合、チームドライブ移設時には、分割が必須です。
・「チームドライブ」という名称ですが、チーム毎というよりは、より細かい「プロジェクト」などの単位で分割するのが現実的かと思います。

例えば、「OP部」というチームドライブよりは「OP部-プロジェクトA」や「OP部-社外秘」等のプロジェクト単位でのチームドライブを作ると権限設定が管理しやすくなります。



◆チームドライブのメンバーについて
・チームドライブのメンバーは、個人ユーザー単位でも、 Google グループ単位でも追加できます。

・このグループを、アクティブディレクトリのセキュリティグループと連動し、セキュリティグループで行っていた権限設定をそのまま応用することも可能になります。

※メンバーとして直接追加できる個人やグループの上限は600メンバーです。
(グループと個人がともに 1 メンバーとしてカウントされます。)

以下、詳細になります。
https://support.google.com/a/answer/7338880?hl=ja


  5)保護機能と管理機能

・管理者は、各チームドライブに対しての保護・共有設定を行えます。(各チームドライブのユーザーに対する共有権限とは別の設定です)



・以下のチームドライブに対する共有設定です。

- ドメイン外のユーザーと共有の可否
- チームドライブのメンバーではないユーザーと共有の可否
- コメントまたは閲覧権限を所有するユーザーのダウンロード、コピー、印刷の可否


* これらの設定を変更するユーザーは

(1)チームドライブと同じドメインに属し、
(2)チームドライブに対してすべての権限を持つ必要があります

・チーム内で全ての権限をもつユーザーであっても、共有や権限設定などの操作が行えなくなるようにG Suite管理者が設定することができます。チームドライブ単位、もしくはG Suite の組織単位で設定ができます。


・組織単位の設定では、ドメインの最上位の組織の設定が適用されます。チームドライブの制限は、最上位の組織の制限よりも緩く設定することはできません。


例)所属する組織部門で外部ユーザーとの共有が無効になっていても、最上位の組織で許可されていれば、チームドライブ内のドキュメントを社外のユーザーと共有できます。

チームドライブ単位で設定された共有設定は、組織単位の設定よりも優先されます。



 例)「組織単位」でチームドライブ外のユーザーがチームドライブ内のファイルにアクセスできるように設定していても、「チームドライブ」の共有設定で、これがアクセス無効である場合、「チームドライブ」の共有設定が優先され、チームドライブ外のユーザーが、チームドライブ内のファイルにアクセスできなくなります。

共有・保護設定の手順は以下ヘルプ記事をご参照ください。
https://support.google.com/a/answer/7662202?hl=ja
次回は、《実践編》として、チームドライブとチームドライブの新機能をどのように活用できるか、具体的にご紹介いたします!

2018年7月3日

【Apps調査隊】旧サイトから新サイトへの変換について調査せよ

Apps調査隊の小林です。

社内ポータルサイトなどでGoogle サイト(以下、サイト)をご利用のお客様も多いかと存じます。

さて、皆様は従来のサイトをご利用でしょうか?もしくは新しいサイトをご利用でしょうか?

Googleのアップデートブログによりますと、従来のサイトについて、サポート終了とサービス廃止のスケジュールについては、今回、提供されました「移行ツール」に対するフィードバックの内容を検討したうえで決定される予定です。



◆以前のGoogleサイトのサポート終了スケジュールについて
https://gsuiteupdates-ja.googleblog.com/2017/05/google_10.html

◆従来のGoogleサイトと新しいGoogleサイトのロードマップを更新
https://gsuiteupdates-ja.googleblog.com/2019/02/google-google.html

今回は、その「移行ツール:従来の Google サイトで作成したサイトを新しい Google サイトのインターフェースに自動で移行できる機能」について調査しました!

今後、変換をお考えの方へのご参考になれば幸いです。

◆Google サイト自動変換ツールについて
https://gsuiteupdates-ja.googleblog.com/2018/06/google_5.html


目次ーーーーーーーーーーーーーーーー

1.新サイトの概要(できること・できないこと)

2.変換手順

3.画像の埋め込み

4.ナビゲーション、テーマなど

5.コメント、登録、変更履歴

6.ガジェット埋め込み

7.Googleアプリの埋め込み

8.リンク

9.ファイルキャビネット

10.ページの種類

11.サブページの階層

12.サイト変換後の権限設定

- ページレベルの権限

- オーナーの設定

- 編集・閲覧権限

- チームドライブで共有(1〜2)

13.まとめ

1.新サイトの概要


【できること】

・管理コンソールから独自ドメインを設定できます。

・Google Apps Scriptで作成した「Appガジェット」を挿入できます。

・直接埋め込みでJavaScriptを書いてアプリを作成できます。

・iFrame対応。外部サイトの埋め込み(ツイッターやガジェット類)が可能です。

・Google Driveの各種アプリケーションを挿入できます。

・標準でレスポンシブ対応している(スマホ、タブレット用のレスポンシブデザイン)。

・Youtubeの動画を埋め込みが可能。

・コンテンツの配置が直感的に行えます。ドラッグで一調整でき、横に並べることも可能です。

・独自ドメインでマッピングした新しいGoogleサイトでは、デフォルトでSSL対応なので、

httpsで接続ができます。(https://から始まるアドレスでアクセスできます)

https://www.dontokoiapps.com/2017/09/new-google-site-own-domain-ssl.html

・サイトは Google ドライブに保存されますが、Google ドライブの保存容量にはカウントされません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【できないこと】
・サイトのページごとに表示、編集できるユーザーを制限できません。

・サイトへの訪問者がコメントを追加できるセクションをページに追加できません。

・G Suite に対応している任意のブラウザでサイトを表示、編集するこができません。

https://support.google.com/a/answer/33864
・HTML直打ちでないと、表組ができません。

・スマートデバイスからの編集できません。

・旧XMLガジェットの貼付けはできません。

・ページ内リンクを貼れません。

・Sites API を使用できません。

・サイトで他のアナリティクス サービスを使用できません。

・任意のページの下位に作成できるサブページが5階層までになりました。(以前は無制限)

2.変換手順

1.従来のサイト上部にある通知の「使ってみる」をクリック


もしくは、その他の操作アイコン 設定 >[サイトを管理] の順にクリックします。
「新しいサイトに変換」をクリックします。

2.同じサイト権限を保持するには、[同じユーザーと共有する] の横のチェックボックスをオンにします


[開始] をクリックし、しばらく待ちます。

3.100%になったら、「続行ボタン」をクリック、「下書きを確認」をクリック。


4.完了後、通知メールが届きます。


5.「下書きを確認」をクリック新サイト(下書き)を確認します。

Google Driveのマイドライブ直下に、「converted from Classic Sites」という名称でファイルが自動で作成されます。


※接続を解除ボタンを押すと、旧サイトから分離されURLが変更されます。
※最期に変換された新しいGoogle Sitesで「公開」をし、ページを確認します。

6.右上の [公開] をクリックし公開します。


確認ダイアログで、次のいずれかを選択します。

◆既存のサイトアドレスを使用:

− ウェブアドレスは変更されません。

−サイト訪問者は新しいサイトにリダイレクトされます。

−元のサイトは従来のサイトの[移動したサイト]セクションに移動し、
     30日後に削除されます。

新しいアドレスを作成:

−新サイトに新しいウェブアドレスが使用されます。

−旧サイトは引き続き公開され、変更されません。旧ウェブアドレスを開くと、引き続き旧サイトが表示されます。

3.画像の埋め込み

サイトを変換後の表示(画像の埋め込み)


JPG、GIF、PNG 形式のファイルは新しいサイトにそのままコピーされます。
※ヘッダー画像、ロゴはコピーされません。

4.ナビゲーション、テーマなど

・カスタム ナビゲーションは新サイトにはコピーされません。

・テーマを完全にカスタマイズできません。

・新しいサイトの見出しのサイズが、以前のサイトの見出しと異なります。

・書式のオプション数が少なくなります。

5.コメント、登録、変更履歴


・訪問者のコメントは新サイトに引き継がれません。新サイトでは訪問者はコメントできません。

・新しいサイトの見出しのサイズが、以前のサイトの見出しと異なります。

・書式のオプション数が少なくなります。


6.ガジェットの埋め込み

ほとんどのガジェットは変換されません。


[動作しない埋め込み] というプレースホルダに置き換えられます。



7.Googleアプリの埋め込み

ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Google フォーム、Google 図形描画、ドライブ フォルダ、YouTube、Google マップ、Google カレンダー、Google グループ、iframe または HTML ボックスを使用している一部のガジェットは引き続き動作します。


8.リンク


旧サイトのページ内・ページ外リンクは反映されます。

引き継がれたページ内リンクは同じページでリンク移動しません。別タブで表示されます。

例)Topへ戻るアイコンを配置、Topへ戻るアイコンをクリックしても、ページトップに戻るのではなく、

別のタブにトップページが表示されます。

新サイトではページ内リンクの編集はできません。 (2018年6月25日現在)

9.ファイルキャビネット

添付ファイル、ファイル キャビネット、リストページのいずれかがあるサイトを変換すると、それらを保存するためのファイルが Google ドライブ内に作成されます。




マイドライブ直下に作成されます。


10.ページの種類


ページの種類は 1 種類のため、

−お知らせは新しい Google サイトの標準のページにコピーされ、コンテンツと元の投稿日時が新ページに移行します。

−リストページは Google スプレッドシートにコピーされ、新しいページに埋め込まれます。(このスプレッドシートはドライブに自動保存されます。)

11.サブページの階層


5 階層以上ネストされたページは 5 番目の階層に移動します。

例)ホームから数えて5番目以降が同列の階層になります。

12.サイト変換後の権限設定

【ページレベルの権限】
新しい Google サイトにはページレベルの権限がありません。ページレベルの権限があるサイトを変換すると、サイトのオーナーのみに移行します。

【オーナーの設定】
新サイトについては、ドライブ上のファイル管理と同様の仕組みである為、1 つのサイトに対し、複数のオーナー設定することができない仕様です。サイトを変換したオーナーが変換後のファイルのオーナーになります。


サイトの共有権限を継承するようにした場合:旧サイトで複数人オーナーが存在する場合に、新サイトに変換後

旧オーナーには、オーナー権限がなくなりますが、編集権限が付与された状態でファイルにアクセスできるようになります。
サイトの共有権限を継承しないようにした場合:サイトを変換したオーナーが、変換後のファイルのオーナーになります。

【編集・閲覧権限】
旧サイトの編集権限、閲覧権限をもつユーザーは、変換に時に「同じユーザーと共有する」にチェックを

入れていたとしても削除されます。(例)ユーザーC,Dは削除されます。


複数にいる場合には、変換前に権限を確認したうえで「オーナー」設定変更した上で変更をかけると手間が省けます。

【チームドライブで共有】
◆サイトのオーナーを特定せず、チームドライブにて管理することができます。

ドキュメントなどのファイルを移動する手順と同様の手順で、Google ドライブ上から移動が可能です。
(新サイトは、変換操作を実施したドライブ上に保存されます。)

- 移動対象のサイトをマイドライブ上で選択し、右クリック > [移動] > 移動先を選択

ただし、マイドライブからチームドライブへのファイル移行に際し、
特権管理者様とユーザーで操作に関する制限が異なるため、どのようなご状況でも移行を可能とするためには、特権管理者様が「変換からチームドライブへの移行」までの操作を行っていただいた方がスムーズです。

以下、コンテンツの移行に関するヘルプ記事です。

・チームドライブ スタートガイド

・チームドライブにコンテンツを移行する



◆ サイトとサイトで使用されている画像フォルダなどは、チームドライブのファイルに保存されません。

サイトの「変換操作を実施したユーザー」のマイドライブ上に

「<サイト名>— Attachments from Classic Sites」というフォルダが作成され、その中に全て自動で保存されます。

サイトと画像フォルダについては別々に管理されているため、必要であれば、画像フォルダについても

チームドライブへの移行が必要です

※フォルダ単位での移行操作は、特権管理者様であれば可能です。

◆共有元のドライブの外部共有設定が、親組織に対して ON となっている場合に、社外アカウントメンバーと共有も可能です。

(例)チームドライブのあるフォルダに保管しているサイトを社外のWebデザイン会社も編集できる)

この場合、特定のチームドライブへと外部ユーザーを、メンバーとして追加することが可能となります。

13.まとめ

従来のサイトのサポート終了とサービス廃止のスケジュールについては、この「変換ツール」に対するフィードバックを検討したうえで決定される予定だそうで、すぐになくなるわけではありません。

新サイトへ変換後、従来のサイトから引き継ぎができていないコンテンツも多くあり、結構手直しが必要になりました。すぐに、従来のサイトサービスが終了するわけではありませんので、(余裕を持って)計画的に新サイト変換していくとよいかと思います。

サブページ5ページ、ガジェットを3つほど使ったサイトを変換しましたが、レイアウトの編集やコンテンツの入れ直しなど、手直しに8時間ほどかかりました。複雑なサイトは一から作成した方がよいかと思いました。