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2018年3月20日

【Apps調査隊】Hangouts Chat ついて調査せよ

Apps調査隊の小林です。

Googleが、“G Suite”の新しいコアサービスとして、メッセージングプラットフォーム「Hangouts Chat」(以下、Chat)の一般提供を開始しました。

Googleのメッセージングプラットフォームは、「Google Talk」から、統合メッセージングサービス「Hangouts」になり、さらに「Hangouts」が、ビデオ会議アプリ「Meet」とメッセージングアプリ「 Chat」に分割されることになりました。2013年の発表段階から「Meet」は利用できたのですが、「Chat」は今回、ようやく公式版として利用できるようになりました。 従来の「Hangouts」は、引き続き利用可能です。「Meet」も「Chat」からのビデオミーティングとして利用できます。


 ーー 今回は以下について紹介します。ーーーー

▶Chatの特徴 ▶Hangouts Chatの特徴 ー bot機能
▶Hangouts Chatの特徴 ー 管理者設定 ▶Hangouts Chat へのアクセス方法
▶Web版とアプリ版の異なる点 ▶従来の「Hangouts」と「Chat」の関係について ▶グループへのDM(直接メッセージ)とルームの違い ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

▶Chatの特徴
・1対1、またはグループへのDM(直接メッセージ)を送信できます。
・プロジェクトごとにチャットルームを作成し、同じルーム内にサブルームも作成できます。
・G Suiteの基盤上に構築されているためセキュリティに優れています。
・Google ドライブやGoogle ドキュメントといった、G Suiteの他サービスとシームレスに連携できます。
・G Suiteの他のサービス(:Googleドライブ内のドキュメント、スプレッドシート、スライドのコンテンツ)を共有できます。コメントの挿入が可能になります。
・検索機能を使用してルームメンバー、過去の会話、共有ファイルを検索できます。
・Windows/Mac/iOS/Androidに対応したクライアントアプリが無償提供されており、日本語を含む28の言語で利用できます。 (※管理者が設定した上で、G SuiteのユーザーはPC、Mac、iOS/AndroidのHangouts Chatアプリで同サービスを利用できます。) (※アプリ版のChatでは一部Web版の機能が使えません。)


▶Hangouts Chatの特徴 ー bot機能





・「bot機能」を搭載しています
・初期状態で、「ファイルが共有されると通知する、または、誰かがドキュメントへのアクセスをリクエストしたときにわかる@Google Drive」や「Googleカレンダーでミーティングを設定することをサポートする@Meet」等の、25のbotが組み込まれています。


 ・サードパーティー製botを追加することもできます。
・専用botを開発することも可能です。
→(開発者向けサイト:https://developers.google.com/hangouts/chat/)


▶Hangouts Chatの特徴 ー 管理者設定について



 ・G Suiteの管理者はDM(直接メッセージ)されたものやルームで送信されたものなど、すべてのハングアウトチャットメッセージに適用されるポリシーを設定できます。 ・ドメイン内のすべてのユーザーに適用される既定のルールを設定できます。
・特定の組織単位(例えば、営業部、サポート部などの部署毎などで)のカスタム保持ルールを設定することもできます。
・DM(直接送信)とルームメッセージのライフサイクルを別々に管理できます
・ハングアウトチャットメッセージに法的権利を設定することができます
・Vaultの統合サポートにより、管理者はチャット固有のデータをアーカイブ、保存、検索、エクスポートすることができます。(ビジネスエディション以上が対象です)


▶Hangouts Chat へのアクセス方法

iOSアプリ:Hangouts Chat ※iOS AppStoreで検索


▶Web版とアプリ版の異なる点

<送信メニューが異なる>

・Web版のメニュー(Chrome):履歴オン・オフ、ファイルをアップロード、ドライブファイルを追加、ビデオ会議を追加、絵文字を追加



・アプリ版のメニューバー(Android):画像をアップロード、写真またはビデオを撮影、ビデオ会議を追加



※アプリ版ではドライブから直接ファイルをアップロードできません。URLをコピペする必要があります。 ※アプリ版の絵文字はデバイスに依存します。

<Web版では、ルームを削除できない>
・現状、Web版では、ルームを削除できません。退出(アーカイブ)のみ可能です。 ・アプリ上であれば、以下の操作にて、自身を含めた参加者の全てをルームから削除し、かつ、そのルームを表示させなくする事が可能です。

作成から削除に至る一連の操作の流れ
1. ルームを作成

2. メンバーを追加

3. 作成されたルームのメンバー一覧を表示

4. 自分以外のメンバーで、縦に 3 つ並んだ黒丸をクリックし、[チャットルームから削除] を選択

5. 最後に、同じ手順にて、自分自身もチャットルームから削除する

※過去に作成したルームについても、[招待されているチャットルーム] として残っている状態であれば、そのルームに一度参加して、上記の手順を行うことで、対処が可能です。


▶従来の「Hangouts」と「Chat」の関係について

★1対1のDMの場合、 Chatからの送信メッセージは、従来のHangouts にも反映されるが、Hangoutsからの送信メッセージは、従来のChat には反映されません。

★1対複数のDMの場合、 Chatからの送信メッセージは、従来のHangouts にも反映されない。また、Hangoutsからの送信メッセージも、従来のChat には反映されない。

★Chatのルーム内で送受信されたメッセージはChatのみで反映、従来のHangoutsには反映されません。


★DMのグループ上では、
・メンバーを表示、webhookの設定、スターをつける、通知をオフにする…が可能です。



・メンバーを表示から、個別にダイレクトメッセージを送信できます。

・メンバーの削除はできません。

・グループを非表示にしたいときは、グループ右横の三点メニューから、表示しないを選択し、非表示にします。再度、同じメンバーを選択するしDMの作成を行うと復活します。(非表示にしたグループ内での過去のメッセージが閲覧できる状態になります。)

・botの追加はできません。

・グループ名の変更はできません。

★ルーム上では、

・同じルーム内に、サブルームを作成できます。同ルーム内で、別トピックを話合う時に便利です

 ・メンバーを表示から、個別にダイレクトメッセージの送信と、チャットルームからメンバーを削除することができます。

・また、ユーザーとbotを追加、ルーム名の変更、 webhookの設定、スターをつける、通知をオフにする、退出(ルームをアーカイブできます)の設定ができます。

アーカイブされてルームに再度参加する場合は、検索欄したに表示されるので、「+」マークをクリックして再参加します


(参加中)の表示になります。


<感想>
・SlackやLineなどメッセージアプリと比較できる程の機能はまだ実装されていなく、最低限の機能実装でリリースした様子です。

・botがデフォルトで用意されていますが、全て英語圏サービスの為、botからのメッセージは英語表記のみです(salesforce,GoogleDriveのbotも英語でコメントされます)

・チャット枠内はスレッド化しており、1つの投稿に対して返信を行うことができるので便利

今後、さらに使いやすくなるための新しい機能が追加される事に期待をしています。