このブログを検索

2017年6月14日

【Apps調査隊】Google ドライブでの「孤立」状態について調査せよー実践編ー

Apps調査隊の三谷です。

暑さが日ごとに増してきており、近所のレストランでは冷製メニューを
出し始める時期になりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は前回調査した「Google ドライブでの「孤立」状態について」
具体的な例や調査結果について検証していきたいと思います。


■検証ケース
①自分が他人と「ファイル」を共有し「自分」が削除した場合
②自分が他人と「ファイル」を共有し「他人」が削除した場合
③自分が他人と「フォルダ」を共有し「自分」がフォルダを削除した場合
④自分が他人と「フォルダ」を共有し「自分」がフォルダ内のファイルを削除した場合
⑤自分が他人と「フォルダ」を共有し「他人」がフォルダを「マイドライブ」に追加後、削除した場合
⑥自分が他人と「フォルダ」を共有し「他人」がフォルダを「マイドライブ」に追加後、フォルダ内のファイルを削除した場合
※以降は自分がA(オーナー)で、他人がB(共同編集者)とします。
※「孤立」状態になるケースは今回の⑥番のケースになります。

■ケース①
自分が他人と「ファイル」を共有し「自分」が削除した場合
・ファイルはAのゴミ箱にあります。
・Bや他の共同編集者は一時的にアクセスできますが、「ファイルはオーナーのゴミ箱にあります」と表示されます。
・Bが再度アクセスしたい場合はAに復元の依頼をする必要があります。

■ケース②
自分が他人と「ファイル」を共有し「他人」が削除した場合
・ファイルはBのゴミ箱にありません。
・ファイルはAの「マイドライブ」に存在します。
・他の共同編集者も引き続きアクセスできます。
・Bが再度アクセスしたい場合には「共有アイテム」から探し「マイドライブ」に追加するか、Aや他の共同編集者からファイルのURLをもらいアクセスします。

■ケース③
自分が他人と「フォルダ」を共有し「自分」がフォルダを削除した場合
・フォルダはAのゴミ箱にあります。
・Bや他の共同編集者はフォルダにアクセスできません。
・Bはフォルダが「最近使用したアイテム」からも消えます。
・Bが再度アクセスしたい場合はAに復元の依頼をする必要があります。

■ケース④
自分が他人と「フォルダ」を共有し「自分」がフォルダ内のファイルを削除した場合
・ファイルはAのゴミ箱にあります。
・Bや他の共同編集者はファイルにアクセスできません。
・Aが削除した履歴は残ります。
・Bはファイルが「最近使用したアイテム」からも消えます。
・Bが再度アクセスしたい場合はAに復元の依頼をする必要があります。

■ケース⑤
自分が他人と「フォルダ」を共有し「他人」がフォルダを「マイドライブ」に追加後、削除した場合
①Bが共有フォルダを「マイドライブ」に追加後、削除した場合
・フォルダはBのゴミ箱にありません。
・Aと他の共同編集者は引き続きアクセスできます。
・Bが再度アクセスしたい場合は「共有アイテム」から探し「マイドライブ」に追加するか、Aや他の共同編集者からフォルダのURLをもらいアクセスします。

■ケース⑥
自分が他人と「フォルダ」を共有し「他人」がフォルダを「マイドライブ」に追加後、フォルダ内のファイルを削除した場合
・ファイルはBのゴミ箱にありません。
・Aや他の共同編集者はファイルにアクセスできません。
・Bが削除した履歴は残ります。
・ファイルはAのゴミ箱にもありません。
・削除されたファイルは「孤立」状態になります。
・探すにはAのGoogleドライブ検索欄に「is:unorganized owner:me」と入力します。見つかったファイルを共有フォルダにドラッグ&ドロップすることで復元できます。

以上の検証結果から、ファイルをゴミ箱に移動できるのは、ファイルオーナーが削除操作を行った場合のみであり、上位フォルダに編集権限を持つ他のユーザーが削除を行った場合には、ゴミ箱には移動せず、マイドライブ配下のフォルダ構造内にも表示されない「孤立」と呼ばれる状態となります。
ゴミ箱からの復元が可能なのは、あくまでオーナーによって削除され、ゴミ箱に移動されたアイテムのみとなっており、孤立したファイルは一括での復元はできません。