Gmail API の拡張により、 G Suite 管理者は Gmail の受任者を追加、確認、削除できるアプリを承認できるようになりました。
これから3回に分けて 「Gmail API を使ったGmail 委任設定」についてご紹介していきます。
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【第1回】
Gmail代理と委任について
【第2回】2)APIを利用するための設定についてプロジェクトの作成、Google OAuthの設定、APIの許可方法など
【第3回】 Gmail API を使ったGmail 委任設定: Users.settings.delegatesのOAuth 2.0 Playground を使用したテストの方法
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【第1回】 Gmail代理と委任について
1回目は「Gmailの代理と委任」についてご紹介致します。Gmailユーザーは、同じG Suite組織内の別のユーザーにGメールへのアクセスを許可する事ができます。
◆よくある利用シーンとしては以下のようなシーンが想定されます。
・社長や役員秘書がメール管理の代行に利用
・問い合わせメールや受付メール対応のみを行うグループを作成し、グループメールで管理代行
◆委任者と代行者について
アクセスを許可するユーザーを委任者
アクセスを受け取るユーザーを代理人と呼びます。
代理人ができる操作
-メールの送信や、委任者宛てに送信されたメールへの返信
-代理人がメールを送信すると、代理人のメールアドレスが表示されます。
-委任者宛てに送信されたメールの閲覧
-委任者宛てに送信されたメールの削除
-委任者の連絡先の管理
代理人ができない操作 -代理での他のユーザーとのチャット
-Gmail パスワードの変更
◆G Suite管理者はエンドユーザーのメールの委任設定の有効化・無効化を行えます。
有効にする場合は、
管理コンソール > G Suite > Gmailの設定 > 左メニューで適用する組織を選択し、メールの委任にチェックをいれます。
◆委任者が行う操作
1)Gmail > 設定 > アカウントタブ > [アカウントへのアクセスを許可] で、[別のアカウントを追加] をクリック
注)追加した相手に、確認を求めるメールが送信されます。相手が確認してから、代理人として表示されるまでに、最長 24 時間かかることがあります。 また、確認のメールは 1 週間後に有効期限が切れます。
◆代理人が行う操作
1)申請通知がメールで届きます。 代理人はアクセス権付与申請をリンクをクリックして承認します。
確認完了まで30分ほどかかることがあります。
◆委任者が代理人のメールを確認する方法
選択すると別タグに委任者のGメールボックスが表示されます。
※ 通常 user01@example.com (代理) のような 形式で表示されます。
◆今回ご案内した内容はエンドユーザー間で行うGmail 委任設定ですが、G Suite管理者がAPIサービスを利用して、Gmail 委任設定を行うことができます。
このAPIサービス:「Users.settings.delegates」のサービス利用するための、初期設定について次回ブログにてご紹介致します。